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新社屋計画 其の5 /KS

[ works / eac ]

今日は構造家のお仕事と新社屋の構造についてご説明をしたいと思います。
今回は構造設計を東京の正木構造研究所の正木さんにお願いしました。

構造設計は地盤状況、建物の形状、荷重のバランス、コスト等々を検討した上で、
構造家の解釈によってその力学的なシステムが決められていきます。


今回の建物は1階のピロティを独立柱として、2階全体を梁として考えられています。
それにより柱は直径10cmの丸柱、梁はH鋼で15cm、最大スパン(柱と柱の距離)は6mとなっています。
このように、とても細い部材で長い梁が飛ばせるのも1本の梁ではなく建物全体が梁になっているからです。
一般的な考え方ですと柱は20cm、梁は35cmくらいになっていたと思います。
もちろんそれによって鉄骨重量も減りコストも下がりました。
部材が細いからと言って地震、台風等に対する強度の問題はありません。
それが構造家によって導かれた力学の解釈です。
建築設計と同じで基本的な約束事はありますが解釈によってより自由な考え方ができるのも
構造設計の魅力です。そこに絶対的な力学と言う裏付があることも興味深いです。


鉄骨だけのモデルを作ってみました。

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見ておわかりのように部材が小さく軽いので人力で建て方ができないか
スタッフ一同、筋トレ中です。

体力自慢の方も随時募集しております。

e-house [ 07.02.14 14:31 ] コメント[0] / トラックバック[0]


新社屋計画 其の4 /KS

[ works / eac ]

敷地から建物の外形が決まりましたので今回は平面と開口の説明をしたいと思います。

1階はエントランスとなっており、その他をピロティとして計画しています。

2階は細長いチューブ上のスペースがオフィスとなり
中央のガーデンを挟んで西側が社長・施工計画室、東側が設計室となっています。
階段室北側にプレゼンルームを配置しています。

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ガーデン及び建物端部に開口を設置しそこから採光・通風を確保しています。
それ以外の窓は設置していません。

もっと窓を増やすと光が射し込み風が抜け、より快適になるのではないか?
と考えるのが一般的ですが、今回の建物ではそうしていません。
今日はその部分についてお話したいと思います。


一般的な解釈を外し、このように考えるとどうでしょうか?

窓を増やすことでプラスに働くこと/マイナスに働くこと。

過剰な窓が無いことでプラスに働くこと/マイナスに働くこと。


このように、なにかを考える時にその両面から考えると一般的な解釈とは異なる解答が
導かれます。
これは建築に限らずどんなことを考える時にも有効です。
一般的な解釈に頼らずにその時、その敷地で、その要望に答えるための解答を導きます。
勿論自分たちがそこで何をコンセプトとして立てるのかというのが前提ですが。


私たちは窓を不必要に増やさないことで限られた場所から入ってくる光・風・風景などを楽しむことを選択しました。

それは映画館に窓が無いのと同じ仕組みです。


建物の端部が明るいことで内部からの視線が外に限りなく抜けていきます。
細長い建物が望遠鏡のようにその先の風景を切り取ります。
室内から見ると建物によって切り取られた映像(風景)が毎日展開されていきます。


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次回は構造についてお話したいと思います。

e-house [ 07.02.07 11:48 ] コメント[0] / トラックバック[0]


新社屋計画 其の3 /KS

[ works / eac ]

今回の敷地には新社屋以外に
「8.9台分の駐車場」「荷物倉庫」「増築スペース」「ローコスト」が要望として挙げられていました。
それらの兼ね合いを考えながら最終的な建築のプロポーションを
イメージしながら数学の答えを導くように検討を重ねます。
ここでいつも通り懸案事項となるのがコスト。
上記の前3項目は納まる方法がいくつかありました。
その場合、建物は直方体で検討していました。
直方体でローコストというと、建築やっている人ならすぐイメージがつくと思いますが
平面・仕上げ・断面・立面はだいたい決まってきます。
そのオーソドックスな作り方がもっとも安価なのは目に見えています。
そんなことはうちの社長が一番よく知っています。
そのままいったらこの計画は台無しです。
いろんな意味で意味が無いです。


だからローコスト石鹸箱事務所にならないように上記の4つのものに解釈を加えた
計画を作ります。


必要な面積は決まっています。
駐車台数や倉庫による必要なスペースも決まっています。
増築するスペースも確保しておきます。

その敷地の残りに建物を配置してプロポーションを決定する。


すると、この敷地からこんな形が浮かんできました。

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上図でお分かりのように路地状敷地の通路部分に細長く建物を配置します。
全長27m、幅3.4m、高さ3.4mのT型チューブのヴォリュームとなりました。
これなら歩行者からの視界にも入りやすくなります。
(敷地奥に建てるとだれも建物に気づかない淋しい結果になったと思います)


そして、前面道路から見るとこう見えます。

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今回も特別なことはなにもしてません。
ただ今回は計画内容に敷地条件というプロセスを入れただけです。
恣意的に偏らずかつ恣意的に作る。
私を出さず結果、私が作る。
問題(計算式)を自分で立てておいて、それを自分の解釈で解く。

そのときに要望とコスト、施主のイメージを頭の中に入れておく。
いつもの考え方と基本は同じですが今回はこの形になりました。


今回の計画も社長の一発ゴーサインがでたのでホッとして次の実施図面に移ります。


次回は建物の中に入って、平面をご説明します。

e-house [ 07.01.30 00:16 ] コメント[0] / トラックバック[0]


新社屋計画 其の2 /KS

[ works / eac ]

すでに設計は終盤を迎えていますが、せっかくブログがスタートしたのでこれまでのプロセスを順を追ってご説明していきたいと思います。


敷地購入の手続きが終わったら、まず市役所に行って敷地と建物に関わる法規の調査を行います。
建物を建てるにはその敷地にかかってくる法規、建物本体にかかってくる法規、条例、消防法等様々なものがあります。
色々な部署を回り片っ端から法規の洗い出しを行います。

今回の敷地には特別厳しい内容(防火地域や各種斜線など)がなかったので安心してスタートを切りました。


ここから、いよいよ計画が始まります。


まずは施主である社長から大まかな要望が挙げられます。
ちょっとドキドキしながらメモをとります。
一言が計画を大きく左右するため社長も最低限必要なことしか言いません。

そのお陰?で設計チームは計画を自由に幅広く考えることができます。


それらを整理して、具体的な机や動線、打合せスペースをレイアウトして行きます。
まずはどれくらいの床面積になるのかをここで算定します。

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大枠のヴォリュームが決まったらその床面積をキープしながら敷地に落とし込んでみます。
すると建物配置によって各種特徴が見えてきます。
そこでメリット、デメリットをまとめて、最適な配置を検討します。
配置計画だけで数十パターンが試されました。
この間、並行して設計チーム一同はスケッチやスタディ模型を作っていきます。


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この後、色々な考えのもと配置計画が決定しました。
昨年の11月下旬頃です。


次回はその建物配置とその決定理由についてお話したいと思います。

e-house [ 07.01.25 00:11 ] コメント[0] / トラックバック[0]


新社屋計画 其の1 /KS

[ works / eac ]

突然ですが今年新社屋に引越しします。

昨年敷地購入の手続きを済ませ、現在確認申請と実施図面を進めています。
計画の進行状況を随時載せていきますので楽しみにしていてください。


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e-house [ 07.01.20 23:46 ] コメント[0] / トラックバック[0]