May 2009 ARCHIVE

« 2009年04月 | BLOG TOP | 2009年06月 »

リフォーム工事を考える Vol1 外壁改装(契約篇)

[ Know-How ]

ゴールデンウイークは、ETCを利用してのドライブを楽しむ人も多かった今年、またそれを避けて家で
のんびりした人も多かったかなと思います。
私は家でのんびりとさせていただきました。


5月を過ぎるといよいよ梅雨の季節です。
外壁からの漏水やサッシ周りからの漏水などで、外壁等の改装工事をお考えになっている方もいらっしゃると思います。
そこで外壁改装工事について若干お話しさせていただきます。


最近の住宅では、サイディングが光触媒やらセラミックコートやらで一昔前に比べると、外壁性能自体が上がっています。塗装においても、同様に光触媒やらシリコン樹脂塗料など多種多様にわたります。
リフォーム工事においても色々な材料があり、それらの材料を適材適所選択しコストバランスとお客様のライフスタイルによって提案していかなくてはなりません。


少し前、私の知り合いからこんなお話をうかがいました。
業者名は控えますが、突然訪問してきて「外壁と屋根がずいぶん傷んでますね。リフォームの提案させてください」といって見積もりをしてきました。
見積もり内容も大雑把で説明も不十分に○○○万円です。でも、「今工事を施工すると後々の出費は抑えられますよ。今が工事の時期です。」と説明され、間違いだらけの契約書と、クレジット会社の申し込み用紙にサイン捺印しました。
程なく工事は進められ無事終わりました。お客様は綺麗になって喜んでいたとは思いましたが、後に私が訪問させていただいた時には、愕然としました。(何も言いませんでしたけど・・・)

その内容はというと

1、工事内容もよく説明されていないまま安易に契約してしまう

2、まだまだ塗装状況も健全で工事の緊急性が少ないのに工事を依頼した

3、信頼関係もなく訪問販売員に安易に数百万円の契約をしてしまっている。

4、工事監理者もいなく塗装業者に丸投げして工事の詳細の報告もなく工事を進めている

5、金額が妥当かどうか検討さえしていないで契約してしまっている。

その他諸々・・・・


私はその施工業者も悪いとは思いますが、安易に頼んでしまっているお客様も少し悪いのです。
そういう施工業者は巷にたくさん存在しますし、皆様の周りでもそんな話を聞いていると思います。
そして一番悪いのは、新築当初施工したメーカーや地元の工務店です。
建物を売るだけで終わっていませんか。
新築当初から、建物の経年劣化や修繕時期の提案や資金計画、そしてアフターメンテナンスをしっかり行い、お客様の大切な住宅を守るパートナーとしての仕事をしていないのではないでしょうか。
信頼できるパートナーがいれば、そんな業者に仕事を依頼せずにすんだのではないでしょうか。
お客様ははっきりいって「素人」です。
何が良くて、何が悪いのか、わかるすべもありません。


ここで少し大切なポイントをアドバイス

信頼できる会社に、そして信頼できる人間に新築当初から依頼する。
(メーカー名での安心感や、着工件数の多さなどは関係ない)

遠慮なく家に関することのアドバイスを求めることができ、適切なアドバイスをもらえること
(アドバイスを求めても担当者に技術力がなければ適切な提案はできません)

その会社や担当者が、本当にあなたの利益を生み出してくれているかということ
(受注金額欲しさや、契約数欲しさに言葉巧みに工事を押し付けてきたりしていませんか)

訪問販売業者や、ポスティングのチラシや新聞広告等での、金額を売り文句にビジネスしている業者に安易に頼まず、信頼できる人間に依頼する。
(信頼できる人間。知り合いの知り合いや息子の友達など紹介してもらうなど)

不明瞭箇所を少なくすること。しっかりと契約内容の確認をすること。
(リフォーム工事における材料は多種多様です。しっかりと説明してもらいましょう)

安価すぎる仕事にいい仕事は少ないです。
(業者はビジネスです。慈善事業ではありません、必ず利益を取るために何かからくりがあります。)


以上何点かあげましたが


大切なことは

信頼できる人間と家の経年変化を見守りながら
一番いいタイミングでコスト及び工法を提案してもらい、安心して工事を行って行く事です。
建築というものは安くて悪い仕事もあれば、安くていい仕事もあります。
高くていい仕事も、それこそ高くて悪い仕事もあります。

大切な信頼関係

突然ピンポン営業で来た
あなたの前にいる営業マンは信頼できますか・・・


次回は外壁改装(技術篇)です。

リフォームのお問い合わせ、ご相談、お見積もりは

(株)イーハウス・アーキ・コラボレーションまで

028-650-6822

http://www.e-house.gr.jp

e-house [ 09.05.07 14:10 ]


リフォーム工事を考える Vol1 外壁改装(技術篇)

[ Know-How ]

前回はリフォーム工事における契約についてお話をさせていただきました。

今回は、工事における技術的な内容をわかりやすく簡単に、切り口を変えてお話させていただきます。


さて、なぜリフォーム工事を行うのですか?

新築当初に比べ生活のスタイルが変わり、キッチンやリビングをリフォームしたり

最近流行のオール電化や太陽光発電システムに切り替えたり

お風呂をユニットバスに変えたりとさまざまです。

今回は外壁改装工事ですから、外壁についてお話します。

外壁で一番多いリフォームは、サイディングの色褪せや、汚れ、窓周りからの漏水

屋根の葺き替えや、塗装替えですね。

前回も少し触れましたが、最近の外壁は光触媒やらセラミックコートやらで耐久年数が飛躍的に高くなっています。
物によっては、10年保障をするものまであります。

外壁の色褪せそんなに気になりますか?
外壁の汚れそんなに気になりますか?

それだけで多額のお金をかけられますか。

確かに、「30年は色褪せしません10年保障です」などといわれたら10年くらいで色褪せてきたら不安だし、今後どんどん色が褪せていってしまうのではないかと考えるでしょう。

でもそれは外壁性能だけの問題です。

窓周りや、ジョイントの防水処理材(シーリング材)は10年保障されますか。

漏水の原因で実は一番多い部分です。

施工方法の仕方によっては、真っ先に駄目になる大きい部分です。

セラミックコートや光触媒、色褪せ、クラックそんなことよりはるかに危険な部分

そこを二の次にして考えていませんか?

内部までの漏水は無いにしろ、壁の内部に浸水し、断熱材を侵し、カビなどの原因になっています。

土台などは湿気に強い木材を使用しますが、一般柱部及び補足材(間柱や胴縁)などはそんなものは有る程度のものしか使っていないのが殆どです。

木材を侵し朽ちていってしまうかもしれません。

というより、そんな現場を多く見ていることが現実です。

外壁性能上だけの保障でもっと深く考えなくてはなりません。

外壁は色が落ちませんが、一番危険な漏水箇所はそこまで持ちません。

ということは、その部分を直す為に足場を設置しなくてはなりません。

外壁リフォーム工事における工事費の割合は

仮設工事(足場など)30% シーリング工事15% 塗装工事55%程度ではないでしょうか。

10年20年色褪せしない材料を使っても、足場を10年に一度設置する必要があるということになります。

お金と手間をかける部分を間違わずに工事をしましょう。

漏水の危険が少なくなるような施工方法を採用しましょう。

それと一番大切なこと


私たちの生活の中心である家

住まう人たちが成長し変わっていくように

建物の経年変化をも楽しんでいきましょう。

新築当初のピカピカの外壁はずっとそのままということはありません。

少しづつ年輪を刻む家

とても素敵です。

経年変化を楽しめる材料を使用してみてもいいのではないでしょうか?

住宅メーカーや、リフォーム会社の巧みなビジネス戦略に乗らず

もっと深く色々な考え方をしてみてもいいのではないでしょうか。

難しくはありません。

皆さんの建物は皆さんのものですから。

e-house [ 09.05.11 10:06 ]


数字

[ STAFF'S VOICE ]

最近「数字のチカラ」をよく考えさせられます。


1、2、3、4、5、6、7、8、9、0という算用数字は、

日常的にはお金や、日付、時間といったように量や長さなどを決定付け、

他の言語とはまったく異なる絶対的な印象を与えます。そして、そんな力を持っています。


毎日使っているものなのに、数字のことをどれくらい考えたことがあるでしょうか?


私たちが携わるものづくりでは、毎日がこの数字に左右されているわけです。

部屋の広さや高さ、様々な部位の寸法、技術的に決められた基準値、建築基準法の数値やコスト・・・

書き切れないほど。

完成した建築物では、そんなことは全く感じないかもしれないですが、

肌理細やかな数字との付き合いが生んだモノなのです。


その一方、それを必要としないものづくりの世界に目が奪われこともあります。

キャンパスの設定も自由な絵画や、手の感覚で作り上げる陶芸などです。

数値で表せるかもしれないですが、それを持たずとも確固たる意義を果たしカタチを成しています。

一枚の絵画が、人をあれほどまで惹き付けるのはなぜでしょうか?


私たちの建築の出発点は、これらの世界と同じように数字に囚われないスケッチです。

建設に関わるすべての人にそのカタチを伝えるために必要不可欠なものですが、

数字を使ったとたんに、本来のイキイキとした建築が遠ざかっていく気がします。

それは私たちが、目に見えるモノ(床・壁・天井など)で建築を捉えていないからです。

関係性を導いていく「しくみ」として捉えているからです。


今日に至るまで、建築に採用されてきた基本的なモジュール(構成寸法)がありますが、

関係性を数字で表さないように、建築はそれに左右されない、

もっと自由で可能性が広がるものではないでしょうか?

住宅という最も個性が表れるはず(べき)最小単位の建築形態は、

進化していくのではないでしょうか?


毎日の自分のmemoからの抜粋でした。

次も独り言のような考えがまとまった時に。

                                                    門脇 博人

e-house [ 09.05.29 19:07 ]